習い事に運動が良い理由とは?
運動が脳の発達に深く関わっていることをご存知ですか?子どもの頃の運動習慣が、学習能力や思考力にどのように影響するのか、一緒に詳しく探ってみましょう。
運動って、ただ身体を動かすだけじゃなく、脳の働きにも大きく関わっているんだ。
え、そうなんですか?僕も習い事としてダンスを楽しんでます!ただ、お母さんから「頭も良くなるよ」とは聞いてないなー…。
もちろん運動をすることで健康にもなるし、体も強くなるけれど、脳にもたくさんのメリットがあるんだ。東京大学に合格した高校の同級生達は、引退までしっかり運動部で活躍していた人も多かったよ。ちなみに僕も週2回はスポーツジムに通っていて、ウェイトトレーニングを楽しんでいるよ!筋肉は正義なんだよ、ラディッシュ君!!!
(筋肉は正義は置いておいて…)
へぇー、東大生って部活は途中で辞めて勉強に専念している人が多いイメージだったけど、必ずしもそういうわけではないんですね。
運動することによる脳への好影響について
運動することで脳にどんな影響があるんですか???
まず、運動をすると、脳内にBDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)という物質が増えることが研究でわかっているよ。BDNFは、脳の神経細胞を保護し、新しい神経細胞の成長を助ける役割を持っているんだ。
それって、学習や記憶にも関係するの?
その通り。BDNFが増えると、学習や記憶の能力も向上することが示されているよ。さらに、運動することで心拍数が上がり、脳に酸素と栄養分が多く運ばれることになる。これにより、脳の機能が活性化され、集中力や判断力もアップするんだ。
すごい!でも、どんな運動をすればいいの?
特定の運動が良いというわけではなく、楽しみながら続けられるものが一番。サッカーやダンス、縄跳びなど、何でも良いんだ。大切なのは、定期的に運動をして、心と身体のバランスをとることだよ!
「頭も良くなるんだ」と思うと、好きだったダンスをもっと頑張りたいと思いました!
そうだね!もちろん日々の勉強も忘れずにね(笑)
アンデシュ・ハンセン先生著のベストセラー『スマホ脳』や『運動脳』でも、運動することの脳への良い影響、例えば有酸素運動によって脳細胞が増えるなどの効果が指摘されています。
昨今、四則計算や「数独」といった『脳トレ』が流行っていますが、脳全体の活性化という点では脳トレの効果は限定的だと指摘する調査結果もあります。『ネイチャー』誌によれば、『脳トレは、特定の課題に対する能力は向上するが、脳全体の能力や認知機能の向上には結びつかない』とのこと。脳全体の能力が向上したのではなく、ただ単に「何回も同じようなパズルに触れることで、解き方に慣れてしまっているだけ」ということのようです。認知症の予防にも、運動療法が取り入れられたりしていますね。
話が少し脱線しましたが、「運動することは脳への好影響が多い」ということが理解いただけましたでしょうか?運動の効果は子どもから大人まで幅広い年齢層に及びます。子どもの頃からの運動習慣は、生涯の健康や学習能力にも大きく影響します。日常生活の中で運動を取り入れて、心と身体、そして脳を健康に保ちましょう!